人の心って、何て言ってられない

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小さな一枚

 

長年生きてくるとお会いした人の数も半端では無くなりますよね。

自分を含めて色んな方が居る。

誠意には誠意を持って接してたのですが、では邪な人にはどうしたらいいのでしょ。

大抵の方の場合私は誠意で接して来ました。

すると時間はかかっても人の心にある氷が溶けてくる。そんな事も数多く有りました。

でも、私も心を持った人ですから中には我慢できない人も居たのは当たり前の事です。そんな時はなるべくその方から早く離れる、これが一番です。

そう思ってましたし、そうして来てたんです。其れは間違っては居ないと思ってます。

自分を壊さ無い為に。

    ただ一人今でも記憶に残ってる方がいます。

私の中に残る大汚点。

お隣が売りに出された時の事です。

元々仲良くさせていただいて隣との境界に柵は設けてありませんでした。我が家には野生のミョウガが時期になると生えて、お隣はニラなどが生え黙ってお互い其れを摘んでいく、そんな仲だったのです。我が家の横庭に要らなくなって捨てるのを待っていた水槽を置いてありました。ガラスの水槽、勿論敷地内です。

隣の建物は境界線のギリギリに立て替えられていました。

大手の宅地販売のお留守番の方でしょう。見に来た方を案内して説明などする方でした。明るくて良い方の様に見えました。

ある日声をかけられました。(オタクに置いてある物にブルーシートをかけさせて欲しい)

との事でした。

曖昧な返事をして私少し考えたのです。

見栄えが悪くては売れないとの事だと思ってしまいました。とても心に刺さりました。

私は言葉を重ねてその方に浴びせてしまいました。玄関に座り込み泣き出してしまう程、何故そんなに怒ってしまったのか、その時は分かりませんでした。後日上司の方が謝りに見えました。言葉は謝罪ですが、その方の思いが見えてます。

どうしてあんなに怒ったのだ。そう言っている顔でした。私が言葉を重ねて泣かしてしまった方は会社をその事で辞められたそうです。その時になって、私の心の中に氷が張っていた。と気付いたのです。誰にでもある心の氷、誠意には誠意、邪な方にも誠意だなんて蝦夷ら事だったのです。自己満足だけだった。

どうして見学に来る方が歩くだろう所の我が家の物を壊さない様に言った事だと理解出来無かったのか。

ちょっとしたプライドを突かれて私はとんでもない態度に出てしまったのです。言葉は荒げない我慢強いと思っていた私の心にも鬼が住んでました。その方の今を思う時、どうしてもう少し相手の身になってあげれなかったのか。其れは私の中にどうしようも無い程膨らんでしまった汚点となって今も残ってる。そしてその方の心の中にも少なからず残って居るでしょう。

誰の中にも氷のような心、鬼が住んでる。ただ上手くベールで隠して居るだけ。

近頃はそう思ってます。

今度いつ、また私の中の悪魔が暴れるか、それを思うと怖い。そう思い近頃では自分の思いを小出しにしてストレスを溜めない努力をしているのですが。

小さな頃からどれだけの人に助けられてここまで来たのか今一度其れを噛み締めて、これからの人生をより良く過ごすためこの事を書きました。

本当は、人の心って、何て言ってられなかったんです。

                                   私の心の中を