のこ婆の恋
若い、まだ中学を出て何年もしてなかった頃、もう私は社会人だった。
大きな職場、何人もの人が働いていてね、だから社員食堂も充実してたの。
あの頃思い出せば恥ずかしく、恋多い女の子でした。
恋のきっかけは食堂でお昼をを食べていた時、パック入りの納豆を食べようと、あの小さな、小さな辛の袋をムクっとした指で必死に切ろうとし時なの。
袋切れました。
力が入って居たので何と、隣の男性まで飛んで行った。
怪訝そうな横顔を見て必死に謝ったのよ。其れは当然よね。
そしたらその人俯いて、「気にしなくていいよ。」
って言ってくれたの。ジュリーのような髪型の人。私の恋心は其の一瞬で始まったのよ。
食堂に幾度も居ないかな?会えたらいいな、なんて思ってさ。
つま先立ちで立ってるように背伸びして、美しくもないのに口紅の色を替えたり、心は切なくなるばかり。
でもねそんな恋心は長くは続かなかったの。
どうして?って
やっと食堂で会えたのよ。
もう心臓バクバク。
その人が真正面から口を開けて笑ったの。
一瞬で目が冷めた。
何故って?
其れは前歯飛び飛びで金箔だったの〜。
脱力感だわよ。歯の治療だから仕方ないのだけど、その頃はまだ見た目重視、自分の事はほっておいてね。
でもね、そんな若い頃が有って良かったわ、だってウチ旦那さんに出会った時、違和感なかったもの。金歯で無かったから。😆
若いって素晴らしいね。\(❁´∀`❁)ノ𖤐´-